202508.10
全国稲作経営者会議に参加してきました

いつもありがとうございます。愛知農産の山下です。
先日、神戸市で開かれた「全国稲作経営者会議」に参加してきました。全国から400名を超える稲作経営者が集まり、気候変動やこれからの稲作経営のあり方について意見が交わされました。
講演では「将来にわたり生産を続けるためには安定した収益が必要で、そのためには生産性を高めるのか、付加価値を追求するのかといった経営理念を明確にすることが大切」というお話がありました。日々の営農の中で、自分たちの立ち位置や進むべき方向を考えるきっかけとなりました。
パネルディスカッションでは、水不足対策として田植え時期を7月に遅らせた事例や、気候変動に備えた品種改良・土地改良の重要性など、各地の経営者の工夫が紹介されました。同じ稲作でも地域によって課題はさまざまで、他地域の実践を聞くことは大変勉強になりました。
新潟の参加者から「同業者と会うことで、もっと多くの人に届けたいと改めて思った」という言葉には共感し、神戸の経営者からの「若い人が参加して頼もしい」との声からも、世代を超えて稲作をつなぐ重要性を実感しました。一方で、高齢化や担い手不足は依然課題です。ドローンやセンサーを活用したスマート農業や事業継承の仕組みづくりも紹介され、未来に向けて農業の形が変わりつつあることを感じました。
愛知農産でも、人参や米の有機栽培を通じ、未来の子どもたちに「健康」と「笑顔」を届ける取り組みを続けています。今回の学びを糧に、地域や取引先の皆さまと共に、持続可能な農業を進めていきたいと思います。