202504.15

無農薬米の苗づくりが始まりました!

無農薬米の苗づくりが始まりました!

春の訪れとともに、今年も稲作がスタートいたしました。 おかげさまで、無農薬米の苗づくりが3月中旬から始まりましたので、本日はその様子をご報告させていただきます。

お米づくりの第一歩は「苗づくり」。

これは、秋に実る稲穂へとつながる、大切な命の始まりの工程です。 私たちの農園では、農薬に頼らず、安全で力強いお米を育てるために、種籾を60度のお湯に10分間浸ける「温湯消毒」を行っています。 病原菌を取り除くこの工程は、薬剤を使わない分、少し緊張する瞬間でもあります。

皆さんに「安心して食べてもらえるお米を届けたい」という想いが、私たちを支えてくれています。消毒後の種籾は、冷たい水に移し揉み洗いながら熱を十分に取り除き、じっくりと発芽の準備に入ります。水温を毎日確認しながら、2日に1度細やかに水を替えていく地道な作業。 毎日の水温の積み重ねで積算100度を目指して漬け込みます。

次に、播種(種まき)前の発芽促進処理として、30度に設定した育苗機に種籾を入れて「催芽(さいが)」を行います。発芽のギリギリのラインまで加温して種籾をぷっくり「鳩胸」状態を目指します。

芽が出過ぎてしまってもいけないので、絶妙なタイミングで加温をストップさせます。後々の苗の成長を大きく左右する大切な作業なのです。

その後は、いよいよ「播種(はしゅ)」です。

播種機を使いながら育苗箱に土を敷き、芽が出ることを信じて種籾をまいていきます。 スタッフみんなで声を掛け合いながら行うこの作業は、まるでチームの絆を確かめ合う時間のようでもあります。 有機農業は、どうしても時間も手間もかかる道のりです。

けれど、土の香りを感じ、芽がそっと顔を出す瞬間に立ち会えるたび、「あぁ、やっていてよかった」と心から思えるのです。 皆さんのご支援のおかげで、こうしてまた一歩、新たな命を育むことができました。この苗がぐんぐんと育ち、やがて美しい稲穂を実らせ、皆さんの食卓へと届くその日まで。

一つひとつの工程を、丁寧に、心を込めて取り組んでまいります。これからも定期的に活動のご報告をさせていただきますので、 季節とともに歩む私たちの米づくりを、どうか楽しみに見守っていてください。

いつも本当にありがとうございます。